エンジョイ競馬　1日の考え方

エンジョイ競馬はゆるーくゆったり１日楽しむ買い方である。私はグリーンチャンネルを契約しているがもちろん競馬場でのライブ観戦も大好きだ。朝９時半ごろ指定席に座り第１レースのファンファーレを待つあの時間が至福であり、昼からダラダラとお酒を飲みながらの一喜一憂は最高である。しかし、現実は厳しく馬券はなかなか当たらない。昼休みまでに片目を開けたい、と思いながら買っているのだが段々焦りが出てくる。

例えば軍資金30,000円で出かけたとする。午前中終わってマイナス6,000円くらい、その後たまに的中するも最終レース迎えて残金8,000円となり元の30,000円に戻すためにオッズと相談してちょうどいい馬券を買うか、一発逆転狙いで3連単を手広く買い引っかかるのを願うがほとんど失敗に終わる。こんなパターンが多いのではないのだろうか。実際私もそうだった。1レースへの投資金額も最初は500円くらいだったのに徐々に増え、最後にはきれいに巻き上げられる図式。

エンジョイ競馬には「このレースで取り返す」という概念は無い。1日の投資金額は10,800円と決まっているので36レースを駆使して合計10,800円以上の配当を獲得するのが目標である。ワイドで着実？に的中させ1日トータルでの勝ちを目指す考え方は詰め将棋を解く感性に近いのではないか。SRPGや放置系ゲームの中に「盆栽系」というジャンルがある。これは手持ちのキャラクターを時間をかけてじっくり育て、コンテンツを少しづつクリアしていく行為が盆栽に似ているから。パズル感覚で地道に1日を楽しむエンジョイ競馬も盆栽を愛でる行為に近しい。